デンマーク、ひとり歩き [#1]

はじめに

「いつかエッセイを書いてみたい。」

いつからか私はそんな思いを持っていました。

幼い頃から読書が好きで、子どもの頃は児童書をたくさん読み、ちょっと成長するとビジネス本、その後は遅ればせながら小説にもはまりました。

いつの日からかエッセイも読むようになり、他人の生き方や考え方にたくさん刺激をもらっています。

様々なエッセイ本がある中で、私の1番のお気に入りは又吉直樹さんの『東京百景』です。

とても静かな世界観の中に、たまにくすっと笑えるエピソードが織り込まれていて、それを読んでいる間は、自分の中に静けさや平和が訪れるのを感じます。

私もそんなエッセイを書いてみたいなという思いが、ひっそりと心の片隅にありました。

ひとりで挑戦する3度目のワーホリの舞台は、「デンマーク」。

そんなデンマークのワーホリでの日々をエッセイぽくまとめられたらなと思って書いています。

海外生活に興味のある方や、ワーホリについて気になってる方に目を通していただけるとうれしいです。

安いフライトを取りたくて

ワーホリでは、お金を節約しながら過ごすことも多い。

だからこそ、フライトは相場より少し安く買うのが理想。

でも、ヨーロッパまでのフライトって、やっぱ高い。。。

普通に買うと、デンマークまで片道10万円くらいが最安値の相場かな〜。

でも、私はここからもうちょっと粘ってフライトを検索する。

どうにか乗り継いで安く行けないかなと思って探してみると、トルコ経由が安そうっ!

ということで、トルコ経由で行くことに。

目標は、片道でトータル7〜8万円!

まずは、日本からトルコまでを片道で予約。

年末というシーズンだったけど、6万円代でゲット!

残りのトルコからデンマークまでのフライトは、LCCを使って1万円くらいで取れるはず!

が、、、

元日のフライト代が高かった。。。

ということで、トルコからデンマークまでは、安くても3万円。。。

結局、片道で10万円くらいに。

(相場どおりw)

リサーチするのはいいけど、ちょっと爪が甘いのよ〜。。。汗

足るを知る

私の人間関係は極端に狭い。

27歳でニュージーランドにワーホリ行くまで、友達と呼べる人はひとりもいなかった。

職場の人とプライベートで仲良くすることもないし、人からの誘いは基本ぜんぶ断るから当然っちゃ当然w

幸いにも私には、大好きな姉妹たちがいるから、正直友達がいらなかった。

でもニュージーでワーホリしてからは、気の合う人に出会う機会に恵まれ、自然と世界の色んな国に友達ができた。

みんな私を気にかけてくれて、私の挑戦を応援してくれる。

そんな周りの温かさが嬉しいし、心強い。

でも未だに友達の数は少ない。

私にとって友達は数じゃないし、無理に作ろうとも思わない。

友達が多いと、それはそれで大変だからね。

動かない客

海外でのヘアカットは、失敗するリスクが高い。

実際にわたしも、ニュージーではローカルのヘアサロンで失敗した経験があり、カットした2日後に日本人経営のサロンへ行き直したことがある。

デンマークワーホリ直前、髪の毛を整えるためにヘアサロンへ。

私の担当をしてくれた方は、なんとカナダとシンガポールでも美容師経験のある方で、海外の美容師事情を色々聞くことができた。

なかでも気になったのは返金事情。

海外は、返金のハードルが低い印象があるけど、ヘアサロンとなるとそうでもないらしい。

実際わたしも、ニュージーでは返金してもらうことができなかった。

じゃあ、海外のサロンで髪型が気に入らない時、お客さんはどうするか?

「海外のお客さんは、その場から動きません。」とのことw

気に入らなかったら、「I don’t like this.」的な感じで、席を離れないそう…。

その手があったか…。

今度からそうしようかな?

でも、さらに変なヘアスタイルにされても困るから、悩みどころだね。。。

旅立ちの日

空港のスタッフさんの対応が親切だと、やっぱり心温まる。

「初対面のわたしに、こんなに親切にしてくれるなんてっ!」って気持ちになるし、なんか幸先がいい。

でも逆に、全然親切じゃないスタッフに出会ったところで、「人間って、こんなもんだよね」としか思わない。

だって、私も空港で毎日お客様対応してたら、絶対親切ではいられないもんなw

9時間のトランジット

デンマークへの道のりは、上海での9時間のトランジットから始まった。

中国では、VPNなどを契約しない限り、LINEや SNS、Google系のサービスが使えない。

それはもちろん事前に知っていた。

9時間あれば、上海市内を回ることもできたんだろうけど、結構めんどくさがりで、ひとりでの観光があまり好きではない私は、空港の制限エリア内で過ごすことに。

実際上海に着いて、いつも使えないアプリが使えないことを実感した私は、なんだか急にやることなくなった気分になって、なんだかんだで妹とメールで連絡を取り合ってたw

メールで連絡取り合うのって、いつぶりだろう。。。

本を1冊用意してたけど、その時は読む気になれなかった。。。

ちょっと役立つ情報を入れると、Netflixでダウンロードした動画は見れたので、Netflixユーザーは動画をダウンロードしておくのがおすすめです。

アイデンティティ

私のアイデンティティは、もちろん日本人。

でも海外生活の経験だったり、海外の環境の方があってる自分を考えると、100%日本人とも言い切れない。

実際に、オンライン英会話の講師からも、あなたは「100%日本人」ではなくて、これまで住んだ国や、関わってきた日本人以外の人の影響を確実に受けていると言われたことがある。

それ、私も同じこと思ってたから激しく同意。

ここまでは、マインドのお話。

顔の話をすると、私の顔はめちゃくちゃアジアグローバルっぽい。

子どもの頃は、顔が薄いからという理由で、韓国人っぽいと言われることが多かった。

カナダでワーホリしてた時は、フィリピン人のホストマザーに、中国系のフィリピン人の顔してるって言われたり、

友達に中国の女優さんに似てるって言われたり、

街中で中国人のおばさんに、めっちゃ知り合いにあったテンションで話しかけられたりw

正直なんて言ってたのか分からないけど、「なんでここにいるの?」とか「◯◯だよね?」みたいなテンション。

よくある道を聞く時のテンションじゃないやつ。

正直、私も他人の顔を見て何人かを判断できないし、しないので、私が何人に見られても気にならない。

むしろ、色んなアジアの国に親しみを持ってもらえる顔ということだから、めっちゃいいよね!

ちなみにアイデンティティといえば、ジャルジャルさんのこのネタが好き。

今を楽しむ

やっぱり気張らずがいいよね。

これからやっていきたいこととか、達成したいこととかたくさんあるけど、まずは今の状況を楽しむことが大切。

自分に言い聞かせたい言葉。

先のことを考えすぎちゃうからね。

やってやんよ!

不器用で、効率の悪い、

まじめすぎて、たまに頭がかたくなる、

しっかりしてそうで、めちゃくちゃポンコツ、

簡単には泣かないけど、一回泣き始めるとなかなか泣き止まない、

人への警戒心はんぱない、

そして打たれ弱い。

そんな自分でいい。

ただ自分なりの挑戦を

続ける自分でありたい。

私のブログを読んでくれてるみなさんも、

うまくできなくてもいいから、

どうかありのままの自分で、

たまに背伸びしつつ、

自分なりの挑戦をしてほしい^^

日本を飛び立つときに、飛行機の中で感じたこと。

トルコの手荒い洗礼

デンマークへ向かう道のりで、ついでに立ち寄ったトルコのイスタンブール。

日本人にも人気の観光地なはず…。

でも、私にはあまりハマらなかった。

たしかにモスクは素敵で、地下宮殿も神秘的。。。

幻想的で、独特な魅力のあるイスタンブールの街。。。

でも、、、トルコの人冷たくない???

イスタンブールで一泊した翌日。

デンマークへ行くため、空港に向けて出発したときのこと。

なぜか乗ろうと思っていた電車がことごとく運休。。。

それもそのはず。

その日は元日で、都心部で大規模なイベントがあるということで、一部電車が運休になっていたらしい。

それを知らない私は、訳もわからず、次の乗り換えの駅まで歩こうと、15分の道のりを歩くことに。

でも、歩を進めていくごとに、雲行きが怪しくなる。。。

なんか、目の前に大量の人が集まってる。。。

しかも、行進始めてるし…。

そして、行く先では脇道がことごとく封鎖されてるし。。。

団体を避けて歩いてるはずが、

気づけば、大群の先頭を歩いてるわたし。。。

めちゃくちゃカオスw

重たいスーツケースを引きながら、団体に飲まれないように、とにかく歩を進めていく。

幸いたくさんポリスがいたので、状況を聞けそう。

と思ったら、全然助けてくれない(汗)

「英語分かんないし、とりあえずこの道進むしかないよ!」

とのこと。

なんだかんだで、1時間ほど歩く羽目に。。。

「この先歩いても、絶対電車乗れんやろ!汗」

察しのいい(わけではないw)私は、もうタクシーを捕まえるしかないと、目に入ったポリスに片っ端から声かけて、タクシー乗れる場所を聞くことに。

大体は、「この道進め」としか言わないけど、やっとわき道を通してくれる親切なポリスに出会えた。

おかげさまでUber拾えて、空港まで辿り着けたけど、イスタンブールの印象は、私の中ではあまりよくない。

クラクションうるさくて、タバコ臭くて、人があまり親切じゃない街というイメージ。

ひとりではもう行きたくないかな。

さすがにね。

でももう一度、今度は仲間を連れてリベンジさせてほしい。