イラレで「ブリード・セーフエリア・トリムマーク・グリッド」を作成する方法

  • 2022年8月6日
  • 2024年9月14日
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Hi there!
皆さんこんにちは、solcoaです。

今回は、Adobe Illustratorを使った「ブリード」「セーフエリア」「トリムマーク」「グリッド」の作成方法をご紹介します。

印刷物のデザインをする際に、特に必要な知識ですよね!

この記事は、各ガイドラインの「用語、役割、作成方法」をサラッと学びたい方におすすめです。

ブリード

ブリードとは、アートボードの外側にある赤枠のことです。

ブリードを設定する理由は、印刷会社での印刷方法に関係しています。

印刷会社では、まず先に大きな紙に印刷したのち、ページのサイズに合わせて裁断を行います。

そのため、裁断時に実際のデザイン領域に対して、多少のズレが発生してしまうことがあります。

裁断時にズレが発生しても、不自然な白紙部分ができないようにブリードを設定します。

ブリードの幅は、基本的に3mmです。

ブリードの作成方法

①「New file」をクリックする

②アートボードをお好みのサイズに設定したら、ブリードを設定する
※基本的には、3mmで大丈夫です。

③「Create」をクリックする

セーフエリア

セーフエリアは、アートボードの内側に設定する枠のことです。

セーフエリア外にあるコンテンツは、印刷過程で切り取られてしまう可能性があります。

そのため、テキストなどの重要なコンテンツは、必ずこのセーフエリア内に収めるようにします。

このセーフエリアの幅は、ブリード同様、基本的には3mmです。

セーフエリアの作成方法

①ページのサイズに合わせて長方形を作成する

ロックが解除されているのを確認する

③「高さ・幅」の両方を6mmずつ減らす

④フィルを無くし、ストロークを設定する

トリムマーク

トリムマークは、「印刷」や「裁断」の際に必要な目印のことです。

日本式では、トリムマークは二重で設定されます。

内側の線は「裁断」の目印となっており、外側の線は「ブリード」の位置を表しています。

トリムマークの作成方法

①ページのサイズに合わせて、長方形を作成する

②「Object」➡「Create Trim Marks(トリムマークを作成)」の順でクリックする

一重のトリムマークが作成される場合

トリムマークを作成した際に、下記のように「裁断」のラインのみが作成される場合があります。

その場合は、以下の方法で設定を行うと、日本式のトリムマークを作成することができます。

①「Edit」➡「Preferences」➡「General」の順でクリックする

②「Use Japanese Crop Marks」にチェックを入れる

グリッド

グリッドとは、デザインの各要素を配置する際のガイドラインのことです。

グリッドを使用することで、統一感規則性のあるデザインを作り出すことができます。

グリッドの線の数は、お好みで設定していただけます。

プロジェクトに合わせて、ブロックの数を調整して使用しましょう。

グリッドの作方法

①上下左右の余白のサイズを決めて、長方形を作成する
※A4サイズであれば、余白の幅は少なくとも各10mm以上設定します

②「Object」➡「Path」➡「Split Into Grid…」の順でクリックする

③「行数と列数(Number)」や「間隔(Gutter)」をお好みで設定する
④「OK」をクリックする

⑤フィルを削除し、ストロークを設定する

さいごに

今回は、Adobe Illustratorを使った「ブリード」「セーフエリア」「トリムマーク」「グリッド」の作成方法をご紹介しました。

各ガイドラインの意味を知っていると、アートボードの設定も迷いなくできるようになると思います。

実際に手を動かしながら、各ガイドラインの作成方法をマスターしてみてください。

この記事が、皆さんのデザインライフのお役に立てていれば嬉しいです。